南海高師浜線が4月6日から運行再開 高架化工事が完了
瀬戸口和秀
運行を休止している南海電鉄高師浜(たかしのはま)線(大阪府高石市)が、4月6日から運行を再開する。約3年前から進めていた高架化工事が完了するためで、休止中に実施してきた代行バスによる輸送は4月5日で終了する。
南海電鉄によると、高師浜線は羽衣駅と高師浜駅を結ぶ、約1・5キロの「盲腸線」。唯一の途中駅である伽羅橋(きゃらばし)駅と高師浜駅の間はすでに高架化していて、今回の工事区間は羽衣駅から伽羅橋駅までの約1キロだった。
運行再開後は、朝夕は約15分、日中は約20分の間隔で運行する。伽羅橋駅と高師浜駅には多機能トイレを新たに設け、更に高師浜駅ではエレベーターも新設する。
南海本線の羽衣駅周辺から高石駅周辺の約3・1キロも、2021年までに高架化されている。これらは南海電鉄と府、高石市が1997年から取り組んできた連続立体交差事業で、総事業費は約764億円。鉄道の高架化によって13カ所の踏切がなくなった。今後は高架沿いの側道や高架下の整備に取り組むという。
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