東京電力福島第一原発の事故から13年。直後は現場の放射線量が高かったため、国は作業員の被曝(ひばく)線量の上限を引き上げ、事故対応にあたった。この間に働いた約2万人の健康影響を調べる調査が、いまも続いている。
全国の原発作業員について、国は、半年に1回、血液や皮膚、白内障の検査を受けさせることを電力会社などに義務づける。
福島第一原発では2011年3月からの約9カ月間、緊急作業の被曝線量の上限を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。この間に働いた作業員には追加措置として、被曝線量に応じて年1回のがん検診などの費用を国が負担する。
さらに、作業員の生涯にわた…