アニマルカラーにサファリルック 小池百合子氏、新党ブームで政界へ
磯田和昭
世論に見る平成の内閣72
朝日新聞は1946年から世論調査を実施しています。過去の調査を繰り、歴代内閣を振り返るシリーズを随時配信します。
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岸田文雄内閣が低空飛行を続けるなか、東京都の小池百合子知事の動向に関心が集まっています。史上初の女性首相を視野に、国政復帰をめざすのではないかとの臆測も。「機を見るに敏」だといわれる小池氏が政界の階段を上り始めたのは1990年代初め、世論が沸いた「新党」ブームのころでした。
小池氏は民放のニュースキャスターから転身。宮沢喜一内閣のもとで迎えた92年7月の参院選比例区で、日本新党の名簿順位2位に据えられ、初当選を果たします。
公示直後の世論調査(面接)で、「新しい政党や政治団体がいろいろ出ている」と政治状況を説明したうえで、「共鳴できる政党や団体があるか」と聞くと、「ある」は14%、「ない」は72%。「ある」と答えた人に具体名を挙げてもらうと、そのうち6割弱が日本新党を挙げました。
「モスグリーンのジャケットに、アニマルカラーのミニスカートと、サファリルック」
小池氏が参院に初登院した際…