県産の青果、20年連続1位 東京中央卸売市場の取扱高

張守男
[PR]

 茨城県は、東京都中央卸売市場の2023年の統計データを集計した結果、県産青果物の取扱高が前年比31億円増の593億円で、20年連続で全国1位だったと発表した。同市場での青果物のシェアは全体の10・5%を占めている。

 集計は豊洲市場大田市場など都内11市場を合計したもの。11市場全体の取扱高は5663億円。2位の千葉県は407億円、3位の北海道は359億円だった。茨城県産の取扱量は22万4千トンあり、3年連続の全国1位だった。

 主な県産青果物の取扱高では、ピーマン61・8億円(前年51・9億円)、ネギ49・2億円(同47・0億円)、レタス類41・8億円(同39・4億円)などと続いた。

 県東京渉外局によると、昨夏の暑さで青果物全般の単価が上がったうえ、市場の取扱数量が減った中で茨城産は前年並みの数量を保てたという。担当者は「県産品が首都圏の食を支える重要な位置を占めている。県として『もうかる農業』を掲げており、今後もブランド化により単価を高めるなどして農業者の所得を上げていきたい」と話した。(張守男)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません