北大阪急行が延伸開業 箕面市民の悲願実現、万博来訪者の利用も期待

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瀬戸口和秀
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 大阪府箕面市民の長年の悲願だった北大阪急行電鉄(北急)の延伸が23日、実現した。千里中央駅(豊中市)から北へ約2・5キロ延伸し、箕面萱野駅と箕面船場阪大前駅が新設された。来春に大阪・関西万博を控え、観光名所がある地元では観光客らの増加に期待が高まる。

 午前4時半、箕面萱野駅で出発式があった。北急の内芝伸一社長は「多くの人の思いや期待に応えるためにも、安全、安心、快適な輸送サービスを提供し、地域社会に貢献することを改めて誓う」とあいさつ。なかもず行きの一番列車には約1500人が乗車し、午前5時20分ごろ、田中裕介駅長の「出発進行」の合図で出発すると、拍手が起きた。

 出発式の後、田中駅長は報道陣の取材に「北急として長年取り組んできた事業なので、一番列車を出発させられたのは感無量です」と語った。

 箕面市に住む50代の男性会社員は箕面萱野駅に家族で訪れ、「延伸を長年待っていたのでうれしい。一番列車をみて感動した」と語った。千里中央駅から家族と一緒に北急に乗って箕面萱野駅に来た豊中市の40代の男性会社員は「箕面市に買い物や遊びに行く時に使いたい」と話した。

 北急は大阪メトロ御堂筋線に直接乗り入れているため、今回の延伸で箕面萱野駅から最速で、新大阪駅まで19分(大人運賃430円)、梅田駅まで25分(同480円)、なんば駅まで34分(同530円)で乗り換えなしで行けるようになった。

インバウンドの方にも箕面の観光を」

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