広がるマンションの「第三者管理」、シニア向けでも 管理費が割高に
マンションの第三者管理②
分譲マンションの管理をプロに任せる「第三者管理」。住民の負担が減る一方、割高な修繕工事費などの問題が起きています。現状と対応策を探ります。(全3回)
マンションの理事会をなくして管理をプロの管理会社に任せる「第三者管理」が、シニア向けの分譲マンションでも広がっています。高齢者向けサービスが充実して、管理費などは高めの設定も多いですが、第三者管理で修繕工事や清掃費が割高になることも少なくありません。「終(つい)のすみか」として選んだはずのマンションの運営に不安を抱く人も出てきています。
高台に立つ首都圏のシニア向け分譲マンション。築数年で、全体で200戸を超える大型マンションだ。
その一室を購入した80代の男性は、マンションの共用スペースとして備え付けられたラウンジから町並みを眺めるのが日課だ。ラウンジにはソファや新聞、ビリヤード台が並び利用は無料。他にカラオケルームや囲碁将棋、大浴場を無料で楽しめる共用部分もある。
「ラウンジの見晴らしはよくて気に入っています。ですが、管理のお金の面では不安です」
このマンションの管理は住民らでつくる理事会ではなく、管理会社が担う「第三者管理」だ。
一人暮らしだった男性は近く…
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