衆院比例区の投票先、野党トップは立憲 れいわ浮上、増える無党派層

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石本登志男
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 「仮に今、衆院選の投票をするとしたら」。全国世論調査(電話)では昨年5月から毎月、こんな出だしの質問を設け、比例区の投票先を聞いています。今回の3月調査では立憲民主党が16%、日本維新の会が11%と、立憲が維新を初めて上回りました。

 同様の質問は、3年ごとに行われる参院選や、次の衆院選を見据えて、聞いてきました。直近3回の衆参両院の国政選挙で、比例区投票先の世論がどのように推移したのか探りました。

 2019年の参院選と21年の衆院選を前に尋ねた比例区投票先をみると、立憲は維新などの他の野党を上回る数字を示しています。

 一転、22年の参院選を前にすると、維新の伸長があらわになり、立憲は維新を追いかける展開となりました。全政党のうち自民党は不動のトップを維持。野党では、維新が立憲を上回る傾向が続き、参院選が近づくと、両党の差が縮まったものの、立憲が維新を上回ることはありませんでした。

 このため、3月調査で立憲が…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年3月23日16時33分 投稿
    【視点】

    なるほど…これからは増える無党派層を立憲と維新がいかに取り込むかという展開になりそうですが、それぞれ自民を批判しつつ独自色を出そうとするときに、憲法がポイントになってきそうです。  護憲的な論憲の立場の立憲は、護憲のれいわも伸びていることを

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