【そもそも解説】マイナス金利って何だったの? 解除されると?

有料記事そもそも解説

土居新平
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 日本銀行が11年にわたって続けてきた大規模な金融緩和から転換した。賃金上昇を伴う形での物価上昇率2%の実現が「見通せる状況に至った」と判断。金融緩和の一つの柱であったマイナス金利政策の解除を決めた。マイナス金利は、そもそもどんな狙いがあり、解除したことでどんな影響が考えられるのか。

 Q マイナス金利政策とはどういう政策なの?

 A 民間銀行が日本銀行に預けるお金の一部に、マイナス0・1%の金利を適用する政策だ。お金を預けると利子をもらえるのが普通だが、マイナス金利では逆にお金が減ってしまうことになる。短期金利を低く抑え、企業や家計がお金を借りやすくする狙いがある。2016年2月、当時の黒田東彦(はるひこ)総裁の下、金融緩和の柱として導入された。同年9月に始めた長期金利(満期10年国債の利回り)を低く抑え込む政策と合わせ、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)と呼ばれる。

 Q マイナス金利の目的は何だったの?

 A 民間銀行にとっては、日…

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