気仙沼湾の魅力 観光船で 港のカフェがクルーズ運行へ

山浦正敬
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 宮城県気仙沼市気仙沼湾をめぐる新たな観光クルーズが始まる。19日の予約開始を前に、就航する「ハピネス」(約10トン、定員12人)が15日、同市南町海岸の観光桟橋で、市の関係者らに披露された。船上から沈む夕日を観賞するコースなどを設ける。

 桟橋前でカフェを営む寺口充俊さん(56)が始める観光サービス。兼業する新聞販売所の所長として13年前の震災後、気仙沼大島に船で朝刊を届けた帰りに見た朝日に輝く海に感動したのがきっかけだった。5年前の気仙沼大島大橋の開通で船での輸送は終わり、次は観光船事業への参入を目指して準備してきた。

 目玉は、大島沖から大橋越しに沈む夕日を眺める「サンセットクルーズ」(90分)で、夜間にライトアップされた魚市場や桟橋などを観賞できる航海(60分)もある。食事付きや花火観賞など順次、コースを増やす予定。4人貸し切りならば3万2千円から。一般社団法人気仙沼地域戦略のウェブサイトからの予約制で、空きがあればカフェで当日も受け付ける。

 寺口さんは「観光客だけでなく、地元の方も海からふるさとの良さをあらためて感じて欲しい」と話している。問い合わせは「カフェRST(アールエスティー)」(0226・48・5998)へ。(山浦正敬)

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