「繊維のまち」に新駅で阪大も来た 箕面船場、知られざる苦悩も

有料記事ニュータウンのいま

滝坪潤一
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 新駅ができる街に、新しい祭りができる。名前は「ノーボーダー・フェス」。世界各国の言語や音楽、遊び、ファッションを体験でき、多様性を楽しめる。大阪府箕面市大阪大学箕面キャンパスで30日に開かれる。

 企画を考えているのは留学生たちだ。

 ロシアから来ているソロキン・アレクサンドルさん(21)は、フェスでは「言語」のブースを担当。世界各国の動物の鳴き声を比べる案を考えている。宮崎駿さんのアニメを見て、自然に対する考え方に共感したというアレクサンドルさんは「生まれ育った場所は違っても、世界中に『人生』がある。だから共通点はあるはず。それを知って欲しい」と話す。

 その言葉に、鳥山明さんの漫画「Dr.スランプ」が好きなタイからの留学生、ニムキッティクン・ラダーさん(22)も「世界はすごい、と感じて欲しいですね」とうなずく。

 キャンパスには外国語学部のほか、50以上の国・地域からの留学生を受け入れている日本語日本文化教育センターがある。北大阪急行(北急)の延伸に伴い、箕面船場阪大前駅ができるのを見越して、2021年4月に市内の別の場所から移転してきた。

 ここ船場地区は、繊維卸企業が集まった商業団地で知られる。新駅誕生への道のりには、苦悩もあった。

「東洋一の商業団地」と呼ばれて

 大阪船場繊維卸商団地協同組…

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