誤情報をゲームで見破れ SDGsの課題解決、大学生がアイデア競う

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田井中雅人
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 SDGs(エスディージーズ)は国連が掲げる「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)です。環境、社会、経済など国際社会に共通する17分野のゴールと169項目のターゲットがあり、2030年が達成目標とされています。そのときに主役となる若者世代がSDGsについて学び、実践する様子や教育現場の事例をSDGs専門メディア「SDGs ACTION!」と連携して紹介します。

 SDGsの達成に向けて、大学生が課題解決のアイデアを披露するコンテスト「大学SDGs ACTION! AWARDS 2024」(朝日新聞社主催、オープンアップグループ特別協賛)。7回目の今年は過去最多の177件の応募があった。

 3月6日に東京都内で開かれた最終選考会を経て、グランプリに輝いたのは慶応大3年の古堅陽向(ふるかたひなた)さん(22)らのチームが開発した体験型メディアリテラシープログラム「レイのブログ」(クラスルームアドベンチャー=https://youtu.be/VqGO-mQY0q4)別ウインドウで開きます。ブログにあふれる誤情報を、検索によって見破っていくゲームだ。

 古堅さんらは中学・高校に出向いて授業を行ってきた。生徒たちが手と頭を使ってゲームを楽しみながら、情報の真偽を見極めるファクトチェックの力を養うのが狙いだ。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」や9「産業と技術革新の基盤をつくろう」などに対応すると考える。

 古堅さんは「ウクライナ戦争や能登半島地震でも誤情報があふれた。そうした現代のインターネット社会では、情報を受け取る側の努力も必要」と話す。収入を得て活動を持続可能なものにするため、チームのメンバーが一般向けの謎解き有料イベントを開催し、企業研修にもゲームを提供。将来的にはどの学校でも授業ができるよう、教師向けの教材作りも進めている。

 もう一件のグランプリとして…

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