さよなら「サンダーバード」「しらさぎ」 15日、金沢発ラストラン

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朝倉義統
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 金沢と大阪、名古屋を直通で結んできた北陸線の特急「サンダーバード」と「しらさぎ」。16日の北陸新幹線の金沢―敦賀間の開業で、北陸線の同区間は三セク鉄道に移管され、60年続いてきた特急列車も姿を消すことになる。15日夜の金沢発の最終列車ではセレモニーが開かれる。

 「サンダーバード」は、1964年12月に富山―大阪間に誕生した特急「雷鳥」より停車駅が少ない特急として97年にデビュー。「しらさぎ」は、雷鳥と同時に富山―名古屋間でデビューした。ちなみに、JR西日本などによると、「雷鳥」は富山県の県鳥で、立山連峰に生息する特別天然記念物ライチョウ、「しらさぎ」は石川県山中温泉の開湯伝説に登場するシラサギが由来して名づけられたという。

 かつて、北陸線は直江津(新潟県)―米原(滋賀県)間の353・8キロだったが、2015年の北陸新幹線金沢開業で金沢―米原間の176・6キロと半分程度に。16日からは敦賀―米原間の45・9キロとさらにその約4分の1となり、「サンダーバード」と「しらさぎ」の発着は敦賀になる。

73歳元車掌長が後輩に託す思いは…

 JR西日本の元社員で、石川県加賀市の東出俊昭さん(73)は、1969年に旧国鉄に入り、76年から66歳で退職するまで車掌として北陸線の特急に乗務した。最後の乗務は「サンダーバード」だった。「しらさぎ」も含め、多くの特急に愛着があり、「特急乗務には誇りがあった。ありがとうしかない」という。

 「金沢―敦賀間の景色で一番…

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