パレスチナ自治政府の新首相にムスタファ氏 パレスチナ投資基金総裁

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エルサレム=高久潤
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 パレスチナ自治政府のアッバス議長は14日、辞意を表明していたシュタイエ首相の後任の新首相に、パレスチナ投資基金総裁のムハンマド・ムスタファ氏を選んだと発表した。自治政府系のパレスチナ通信が伝えた。新閣僚については、ムスタファ氏が近く発表する見通し。

 自治政府はイスラエルの攻撃が続くパレスチナ自治区ガザでの戦闘の終結後を見据え、新たな「実務型政府」を発足させるため、新首相選びを進めていた。

 ムスタファ氏は、米国や一部のアラブ諸国との協力関係を築きながら、ガザの復興などのために、支援の担い手となる自治政府側の内閣を率いることになる。

 ムスタファ氏は経済の専門家で、これまで世界銀行で勤務したほか、2014年のイスラエルによるガザへの地上侵攻後の復興を担う内閣で副首相を務めた。アッバス氏からの信頼が厚い一方で、アッバス氏が所属する自治政府主流派ファタハなどの党派に所属しておらず、パレスチナ内部の党派対立から距離を置いていることで知られる。

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