「群馬の森」朝鮮人追悼碑撤去 市民運動に圧力、平和への思いも破壊
聞き手・山口宏子
「群馬の森」(群馬県高崎市)の片隅にあった、戦時中、労務動員されて命を落とした朝鮮人の追悼碑が1月末、県によって強制撤去されました。現地に何度も足を運んだ作家の中沢けいさんは、この出来事を市民がものを言い、行動することへの圧力ととらえ、警鐘を鳴らします。
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「群馬の森」に初めて行った時、公園の奥にある追悼碑を探していて、地元のおじいさんたちに会いました。碑に関心を寄せているわけではなさそうなお二人でしたが、問わず語りに、「ここは暗い歴史のある場所なんだ」と、戦争中、この地にあった火薬工場で親類がけがをしたことや、県内の中島飛行機で多くの朝鮮人が働いていたことなどを聞かせてくれました。
そういう場所にあった追悼碑…