下村氏が衆院政倫審に出席へ「うそ偽りなく説明する」 元安倍派幹部

自民

森岡航平
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 自民党安倍派の組織的な裏金事件をめぐり、同派事務総長経験者の下村博文・元文部科学相は12日、衆院政治倫理審査会の出席に向け、田中和徳会長宛てに申し出書を手渡した。近く衆院政倫審が開かれる見通しとなった。

 下村氏は同日午後、申し出書を提出した後に記者団に、「うそ偽りでなく、丁寧に説明をさせていただきたい」と語った。審議を公開するかどうかについては「今まで通りのやり方を踏襲してもらえればと思う」と述べ、テレビ放映も含めた完全公開に応じる意向を示した。

 下村氏は4日、自身のX(旧ツイッター)に「今後政倫審が開催されるのであれば、党と相談して説明責任を果たしていきたい」と投稿。野党側も下村氏の出席を要求していたが、自民側はすでに2月29日、3月1日に衆院政倫審が開かれたことなどを理由に、開催に後ろ向きな姿勢を示していた。

 これまでの衆院政倫審では、安倍派の運営の中枢にいた事務総長経験者4人が出席したが、組織的な裏金づくりがいつ始まったのかなど、裏金事件の真相は不明瞭なままだ。下村氏は、裏金につながる還流の扱いをめぐる幹部協議に加わっていたことが判明しており、衆院政倫審における発言の内容に注目が集まっている。(森岡航平)

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