藤井聡太八冠、駅長姿で「ひそかに興奮」 故郷走る名鉄線に将棋列車

辻健治
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 将棋の藤井聡太八冠(21)の出身地、愛知県瀬戸市で12日、名古屋鉄道瀬戸線のイベント列車「将棋とれいん」の運行が始まった。名鉄の駅長の制服姿で出発式に臨んだ藤井八冠は発車時刻を迎えると「出発」と合図のかけ声を上げた。

 「鉄道好き」の藤井八冠にとって、瀬戸線は子どもの頃から利用するなじみ深い路線。式典後は、母校の市立效範(こうはん)小学校の児童たちと5駅先の尾張旭駅まで乗車し、児童の質問に答えた。

 将棋以外の趣味を尋ねられ、「特に好きなのが鉄道です。こういう特別な列車に乗ることができて、実はすごくひそかに興奮しているところです」と答えた藤井八冠。

 「生まれ変わるなら何になりたいですか?」との質問には、「5歳の時に将棋を覚えて、鉄道も実はその頃から好きでした。今度は鉄道の運転士とかをめざしてみるのもいいかなと思っています」と笑顔で話した。

 名鉄と日本将棋連盟が協力した将棋とれいんは、4両編成の車体に将棋の駒のステッカーが貼られ、車内には将棋のルール説明や藤井八冠も作成した詰将棋の問題を掲示する。運転席には藤井八冠が「進行」と揮毫(きごう)した将棋の駒の形の系統板を掲げる。

 1編成のみの限定運用で、4月12日まで運行する予定。(辻健治)

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    高津祐典
    (朝日新聞文化部次長=囲碁将棋、文化)
    2024年3月14日13時40分 投稿
    【視点】

    藤井聡太名人・竜王に以前、鉄道に乗っているときは何を楽しんでいるんでしょうか、と尋ねたことがあります。その時は「乗り心地」という言葉が返ってきて、なるほどと思った記憶があります。 ただ、藤井名人・竜王の鉄道への関心は多彩です。車窓から

    …続きを読む