工藤会トップに一部「無罪」、専門家「推認の死刑判決に無理あった」

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【動画】工藤会控訴審、トップの一審死刑判決を破棄
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 特定危険指定暴力団工藤会のトップで総裁の野村悟被告(76)に死刑を言い渡した福岡地裁の一審判決を破棄し、一部事件について無罪とした12日の福岡高裁控訴審判決。他の暴力団にどう影響するのか。

 暴力団を長年取材してきたジャーナリストの溝口敦さんは、一審の死刑判決について「工藤会や他の暴力団に衝撃を与え、十分すぎるほど効いていた。行動を規制していた」と言う。

 そのうえで、野村被告を無期…

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    西岡研介
    (ノンフィクションライター)
    2024年3月12日17時41分 投稿
    【視点】

    「推認に推認を重ねた一審の死刑判決には無理があった。それへの咎めのように思う」との溝口敦さんのコメントに深く同意。これまでの、暴力団に対する、司法全体の〝前のめり過ぎる〟姿勢に、福岡高裁がブレーキをかけた形だ。その一方で、一審の死刑判決につ

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