本無料配送禁止の反アマゾン法、経産相「研究価値ある」 書店振興で

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相原亮
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 斎藤健経済産業相は12日の閣議後会見で、「街の書店」が減少している状況をめぐり、フランスで導入された本の無料配送を禁止する「反アマゾン法」など海外の取り組みを「研究する価値はある」と語った。同省は5日に「書店振興プロジェクトチーム(PT)」を設置。近く書店関係者らを招いて車座対話を開く。

 PTは、斎藤氏の肝いりで設立された。斎藤氏が幹事長を務める「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」が昨年4月に提言を発表。日本の書店は不公正な競争環境にさらされているとして「ネット書店による送料無料化や過剰なポイント付与」などの問題を指摘したうえで、本の無料配送を禁止するフランスの「反アマゾン法」や、学校の図書館などが本を購入する際、地域の書店を優先する韓国の取り組みなどに言及していた。

 会見で斎藤氏は、書店はあらゆるジャンルの本が見られる「一覧性」があるとして、「様々なジャンルの本との出会いがある。人の視野を広げる点では、ネットなどに比べて強みがある」と述べた。

 そのうえで、書店の振興策に…

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