自民党の過激ダンスショー、準備した和歌山県議が離党 辞職は否定

自民

伊藤秀樹
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 昨年11月、和歌山市であった自民党青年局の近畿ブロック会議後の懇親会で、下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があった問題をめぐり、懇親会を準備した川畑哲哉・和歌山県議(46)=3期目=が11日、党県連に離党届を提出して受理された。

 川畑氏は山下直也県連幹事長とともに同日、県庁で取材に応じ明らかにした。川畑氏は8日に党県連青年局長を辞任。全国から批判の声が届き、離党を申し出たという。議員辞職については「議員としての任期をいただいているうちはできることをがんばってまいりたい」と否定した。山下幹事長は「主管は党県連。その場に私がいなかったとはいえ、道義的な責任がある」と語った。

 党県連によると、開催経費は懇親会を含めた近畿ブロック会議全体で約120万円。うち90万円が党本部からの助成金と参加者の会費、残り30万円が県連の支出とし、山下県連幹事長は「(懇親会に)公費は充てていない」としている。(伊藤秀樹)

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2024年3月12日0時45分 投稿
    【視点】

    ■「過激ダンスショー」という言い方の違和感 和歌山県連を嫌いになっても、ダンサーを嫌いになってはいけない  離党したかったのではないか、この県議は。多様性に対する理解を深めたかったというのだが、結局、腰砕けに終わってしまった。不適切にもほ

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    西田亮介
    (社会学者・日本大学危機管理学部教授)
    2024年3月12日2時35分 投稿
    【視点】

    自民党を離党したところで、直近で選挙が行われなければ、そして議員辞職しなければ政治家にとって実は痛くも痒くもない。給料の金額が下がったりするわけですらないからだ。選挙が近づいて再び自民党から出馬できるとすれば尚更のこと。さて、前回、和歌山県

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