山陰こどもみらいろ応援団 元空手世界チャンプが「あきらめないで」

ライター・田中泰子
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 鳥取県にゆかりのある日本を代表するトップアスリートが、運動の楽しさなどを伝える「トップアスリート派遣事業」が2月26日、鳥取市古郡家の市立米里小学校であった。元空手世界チャンピオンの宇佐美里香さんが全校児童の前で空手の演武を披露し、目標に向かって努力することの大切さについて語りかけた。

 宇佐美さんは、2012年の世界空手道選手権で優勝。全日本空手道選手権では4連覇を果たした。現在は鳥取県スポーツ協会特任体育指導員で、全日本空手道連盟理事を務めている。

 この日、宇佐美さんは体育館で約2分半の演武を披露。児童たちは、宇佐美さんと空手経験のある児童4人をお手本に、素早くこぶしを前に突き出す「突き」を体験し、気合の入ったかけ声を体育館に響かせた。

 その後、宇佐美さんは6年生の教室で、「夢に続く挑戦~あきらめないことの大切さ~」と題して講演。日本の武道や空手道について紹介し、世界空手道選手権で優勝したときの映像を流しながら、試合で負けた後にどう行動してきたかなどについて話した。

 綾木唯さん(6年)は「演武はかっこよかった。失敗しても忘れずに次につなげたい」。有本結萌(ゆめ)さん(同)は「感謝、努力、情熱、感動を与えられる人になるという話が心に残った。いろんなことにチャレンジしたい」と話した。

 鳥取県内では今年度、小学校を中心に17回のトップアスリート派遣事業が実施された。(ライター・田中泰子)

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