アラレと悟空に実は抵抗、そして歴史変えた 鳥山明さんが徹した娯楽

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小原篤

「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。68歳だった。

 「ドラゴンボール」の悟空は世界中で熱く愛される「MANGA」「ANIME」の偉大なアイコンだ。悲報は瞬くうちに世界を駆けめぐった。

 敵も仲間も個性豊かに描き分け、闘いは宇宙的スケール。天をゆく雲に乗った「天才」に見えるが、仕事への姿勢はプロ意識の高い合理主義者だ。締め切りを絶対守るのは広告会社勤めの経験から。漫画は「誰にでも分かりやすく」が第一。会社を辞め1年ほどぶらぶらしていたとき漫画賞に応募したのは「賞金狙い」で、ギャグものにしたのは枚数が少なくて済むから。

 当時「週刊少年ジャンプ」編集者だった鳥嶋和彦さんが選外の原稿の山から鳥山さんに目をつけた理由は「擬音の描き文字がきれい」。グラフィックデザインの経験とセンスのたまものだが、この出会いが漫画の歴史を変えた。

 初連載「Dr.スランプ」は…

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    仲岡しゅん
    (弁護士)
    2024年3月9日7時10分 投稿
    【視点】

    「ドラゴンボール」で育った世代なので、お亡くなりになったと聞いて本当に驚くと共に、子どもの頃を懐かしく思い出しました。悟空もピッコロもベジータも、大好きなキャラでした。 「ひと時楽しい時間を過ごしてもらえれば何も残らなくてもいいとさえ

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    白川優子
    (国境なき医師団看護師)
    2024年3月9日11時18分 投稿
    【視点】

    昨日、友人の医師からいきなり「俺ちょっとショックでかいわ…」とだけLINEが入りました。何ごとかと思ったら鳥山明さんがお亡くなりになったというニュースでした。私もDr.スランプやドラゴンボールで育った世代です。友達や従兄弟たちとみんなで漫画

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