補選出馬問われた小池氏「都政に邁進」それでも自民に広がる戦々恐々

有料記事岸田政権自民

森岡航平 伊藤あずさ
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 自民党東京都小池百合子知事に戦々恐々だ。裏金事件で苦戦が予想される4月の衆院東京15区(江東区)の補欠選挙を乗り切るため、高い知名度を誇る小池氏との連携を探る動きがある半面、その予測不能な政治的動向に振り回されかねないとの疑心暗鬼が広がる。

 8日午後の都知事会見。同補選に自身が立候補する考えがあるかを問われた小池氏は、淡々と返した。「いつもの答えと一緒です。今まさに都政、都議会で予算をご審議いただいている。都政に邁進(まいしん)しております」。自民との連携の可能性については「都政に邁進しております」と述べたうえで、「お答えできません」と含みを残した。

 小池氏が再び国政進出を狙うのではないか――。こうした見方が永田町でまことしやかにささやかれ始めたきっかけは、公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途被告=自民離党=の辞職に伴う東京15区補選だ。

 ただでさえ裏金事件で国民か…

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    蔵前勝久
    (朝日新聞政治部次長)
    2024年3月8日19時48分 投稿
    【視点】

    小池知事が出るのか、出ないのか。出ない場合、自民党と連携するのか、しないのか。様々な話が永田町で流れ、さながら情報戦の様相です。一方、裏金事件で自民党内ががたつく中、その動向に、自民党内には「何をしでかすか分からない」という恐れと、「岸田氏

    …続きを読む