「過去とは決別」 伊藤忠、ビッグモーター買収に相乗効果への期待

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青田秀樹 近藤郷平

 伊藤忠商事は6日、中古車販売大手ビッグモーター(BM)の事業買収を決めたと発表した。車の販売や整備、修理などの主要業務を新会社に移す会社分割方式を採用し、BMの創業家は関与させないようにする。不適切な修理や保険金の不正請求問題で財務状況が悪化していた事業の再建の道筋が決まった。

 買収には、伊藤忠のほか、子会社のエネルギー商社「伊藤忠エネクス」、企業再生ファンドの「ジェイ・ウィル・パートナーズ」が加わる。この3社とBMで同日に「事業再建に向けた契約」を締結した。伊藤忠などの出資額は公表していない。

 伊藤忠などによると、新会社は4月後半をめどに設立し、BMとは別の名前にする。全国に約250ある店舗や設備などの多くを引き継ぎ、5千人規模の従業員の雇用も原則として守る。伊藤忠が経営に乗り出すことで事業運営の透明性を高め、「過去とは決別する」(担当者)としている。ファンドは、法務や財務などを担当するという。

 4月の新会社設立時に改めて…

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