MBS漁船ロケでスタッフ大けが 海保に虚偽報告、定員超過を隠蔽か

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 毎日放送(MBS、大阪市北区)は6日、情報バラエティー番組「せやねん!」で遊漁船に乗って海上ロケをした際、スタッフが大けがをする事故が起き、事故直後の海上保安庁の聞き取りに対し、担当社員が乗船人数を少なく偽る報告をしていたと発表した。

 MBSによると、2月27日午後、和歌山県串本町沖でのロケ中、高波を受けて船が大きく揺れ、40代のカメラマンが腰を強く打ち、腰の骨が折れる全治2カ月の大けがを負った。8人が定員の遊漁船には、船長と出演者、スタッフら計9人が乗船していたが、事故直後の海保の聞き取りに、船長をのぞく乗客は7人と報告したという。

 虚偽報告は社内調査で判明し、番組ディレクターは「ロケが法令に違反していれば、放送できなくなることを恐れた」と話しているという。また、船は、船舶検査証書の期限が切れていたことも後に判明したという。

 MBSは「虚偽報告については、海保に謝罪するとともに、修正した報告を行いました。今後も海上保安庁の捜査には全面的に協力してまいります」とコメントしている。

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