07年の法改正論議で出ていた「脱法」の懸念 茂木氏の資金移動

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中田絢子
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 「脱法的」と指摘される自民党茂木敏充幹事長をめぐる政治資金の移動は、2007年の法改正の国会論戦で「抜け道」の手法として指摘されていた。茂木氏は当時、衆院当選5回の閣僚経験者。指摘を知った上での資金移動ならば、悪質性はさらに高まる。

 茂木氏の政治資金をめぐっては、自らの国会議員関係政治団体から、住所や会計責任者が同じ「その他の政治団体」に2022年までの10年間で約3億2千万円が移されていた。

 国会議員関係政治団体は原則、「1件1万円超」の経常経費と政治活動費を収支報告書に明細まで記載しなければならない。一方、「その他の政治団体」は、経常経費の明細の記載は不要で、政治活動費も「1件5万円以上」。関係政治団体は監査が必要だが、それ以外の団体は不要となっている。「その他の政治団体」は金の使途の公開ルールが甘い。

 茂木氏の資金移動は違法では…

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