トランプ氏が圧勝、ヘイリー氏は撤退へ 11月にバイデン氏と再戦へ

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ワシントン=高野遼 下司佳代子

 米大統領選に向けた共和党の指名候補争いで、15州の選挙が集中した「スーパーチューズデー」の5日、トランプ前大統領(77)が14州で勝利を確実にし、累計で23州・地域を制した。ヘイリー元国連大使(52)は6日、選挙戦からの撤退を表明。トランプ氏の指名獲得が事実上、決まった。トランプ氏が11月の本選で民主党バイデン大統領(81)と再戦することが決定的な情勢だ。

 ヘイリー氏は6日、地元サウスカロライナ州で「選挙戦を止める時が来た。後悔はない」と述べた。トランプ氏の勝利には祝意を表したが、本選に向けたトランプ氏の選挙活動に対する明確な支持は表明しなかった。

 トランプ氏を追うヘイリー氏は5日、全米でも特にリベラルな政治風土で知られるバーモント州でしか勝てなかった。スーパーチューズデーの「全敗」は避けられたものの、すでに勝った首都ワシントンを含めても2勝にとどまる。逆転は不可能だった。

 トランプ氏は5日夜、フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で支持者を前に「すばらしい日になった」などと演説した。ヘイリー氏には全く触れず、民主党のバイデン氏を「我が国史上最低の大統領」と批判。11月の本選を念頭に、移民対策など、トランプ氏が政権を奪還した際の重点政策を訴えた。

「暗黒へ戻るのか?」バイデン氏問いかけ

 ただ、AP通信の集計による…

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