県は猛省を 市民オンブズマン福井が見解

永井啓子
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 県職員109人が高浜町の森山栄治元助役(故人)から金品を受領していた問題をめぐり、聞き取り調査への職員らの回答を非公開とした県の処分の取り消しを命じる判決が確定し、県は黒塗り資料をほぼ全面公開した。市民団体「市民オンブズマン福井」は4日、これを受けて、「県に猛省を促す」とする見解を公表した。

 オンブズは2019年11月に情報公開請求したが、開示された回答内容は黒塗りだった。このため、審査請求したが、県公文書公開審査会の答申に基づき棄却され、裁判を起こした。福井地裁は県に非公開取り消しを命じる判決を出したが、県は控訴。昨年11月、名古屋高裁金沢支部が県の控訴を退けた。

 市民オンブズマン福井は「県民は、調査報告書を検証する機会を足かけ5年も失った」とし、「県及び県公文書公開審査会には猛省を促したい」とした。そのうえで「今後は公文書は公開が原則との基本に立った運用を強く求める」としている。(永井啓子)

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