明治神宮外苑(東京都新宿区)で2016年、ジャングルジム形の木製展示作品が燃え、中で遊んでいた男児(当時5)が死亡するなどした火災で、過失致死傷の罪に問われた元男子大学生2人(当時18、19歳)の判決公判が5日、東京簡裁であった。三神晴彦裁判官は求刑通りそれぞれに罰金50万円を言い渡した。
作品は日本工業大の学生グループが芸術イベントで展示した。16年11月6日夕、内部に置かれた投光器が飾りに使われた木くずに触れて火災が発生。男児を助けようとした父親も重傷を負った。
制作グループのうち、当時監視当番だった2人は19年、重過失致死傷罪で起訴された。東京地裁は21年に禁錮10カ月執行猶予3年としたが、東京高裁が22年、「過失致死傷罪にとどまる」と判断。過失致死傷罪の法定刑は50万円以下の罰金で、罰金以下の罪の一審は簡裁が担うため、簡裁で審理がやり直しとなった。
元学生らは無罪を主張
2人は「火災を予見できなか…
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