第4回自民にとって最大の脅威とは 選挙一筋40年、元自民職員の野党戦略

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聞き手・三輪さち子
【動画】「受け皿」になるために 問われる野党

 野党が「受け皿」になるうえで、必要な選挙戦略とは何か。長年にわたり自民党職員として選挙対策を担い、2012年の政権奪還にも関わった久米晃氏(現選挙・政治アドバイザー)に、自民に脅威となる野党の選挙戦略を聞いた。

 ――内閣支持率と自民党支持率が下がっているのに、野党各党の支持率はそれほど上向きません。なぜでしょうか。

 言ってしまえば、そもそも「与党不支持」はあっても、「野党支持」というのはほとんどない。野党に票を入れる理由は、与党に託しても夢はかないそうにないという、有権者の怒りや不満があるときだ。

 今の与党に満足か、不満足か、その選択だ。内閣支持率が2割ということは、7~8割の人たちは不満とみていい。その人たちの受け皿になることができるか。野党は問われている。

 ――与党不支持層を受け止める上で、具体的に何が必要だと考えますか。

 野党の統一候補を立てるべき…

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この記事を書いた人
三輪さち子
政治部次長
専門・関心分野
政治とジェンダー、国内政治、安全保障
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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年3月6日16時0分 投稿
    【視点】

    国政選挙から地方選挙まで、全国各地の選挙事情に通じている久米さんは、私も含め、永田町で取材したことがある記者にとっては、選挙取材などでいつもご意見を聞きたくなる存在です。久米さんが語る野党戦略を興味深く読みましたが、記事の最後にある「本当の

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