「茂木派方式」野党追及 政治資金の団体間移動、そもそものルールは

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笹山大志 東郷隆 編集委員・伊藤嘉孝

 裏金事件に揺れる自民党の派閥の中で「問題なし」とされてきた「平成研究会(茂木派)」。その代表の茂木敏充幹事長と、事務総長の新藤義孝経済再生担当相をめぐり、専門家が「制度の弱点を突いた脱法行為だ」と問題視する金の流れが発覚した。国会では野党が「政治資金の隠蔽(いんぺい)じゃないか」と追及した。(笹山大志、東郷隆、編集委員・伊藤嘉孝)

 「裏金を作っているのではないか。茂木派方式なんじゃないか」。4日午後の参院予算委員会で立憲民主党の蓮舫氏が、茂木氏や新藤氏の政治資金の動きを追及した。

 茂木氏は、自身の資金管理団体「茂木敏充政策研究会」から、国会議員関係政治団体ではない「茂木敏充後援会総連合会」に金を移動させていた。会計責任者も住所も同一だが、後援会総連合会は「その他の政治団体」のため金の使途に関するルールが甘い。

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    蔵前勝久
    (朝日新聞政治部次長)
    2024年3月5日7時41分 投稿
    【視点】

    法が求める理念からは逸脱しているかもしれないが、違法でなければよい――。茂木幹事長は、裏金事件が直撃している政権党の要職にあります。白々しい言い訳を重ねるようでは、政治不信を助長するだけです。 「違法ではなければよい」との考えで、無理筋の

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