米アップルが欧州連合(EU)向けに導入した「アップストア」の新ルールについて、アプリ業者から批判が相次いでいる。7日のデジタル市場法(DMA)の本格運用を前に、外部のアプリストアを認める「開放策」を打ち出したが、業者側は「アップルの支配は変わらない」と反発を強めている。
「新ルールを選ぶことは(業者にとって)自殺行為だ」
スイスを拠点に暗号化メールのアプリ「プロトン」を運営するアンディー・イエン最高経営責任者(CEO)はそう憤る。
EUでは7日から、巨大IT企業による市場の独占を防ぐDMAの本格運用が始まる。これに備え、アップルは1月、iPhone(アイフォーン)向けのアプリについて、EU域内で外部のアプリストアからのアプリ取得を認めると発表。「高すぎる」と批判があったアプリ内課金への手数料も、「最大30%」から「最大17%」に下げる方針を示した。
新規約選べば「死ぬしかない」
一方で、新契約を選ぶアプリ…