岸田首相「解散、全く考えていない」 4月解散の可能性を問われ

立憲岸田政権

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 自民党派閥の裏金事件をめぐり、岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、4月の衆院3補欠選挙のタイミングに合わせた衆院解散の可能性について問われ、「まったく考えていない」と答えた。立憲民主党辻元清美代表代行への答弁。

 辻元氏は質問で、「4月に補欠選挙がある。補選に負けたら総裁選が危うくなる。だから、4月に一か八か『裏金解散』を考えているのではないか」とただした。これに対し、首相は「まったく考えていない。いま政府与党としては、(新年度政府)予算を年度内に成立させることが何より重要だ。今考えていることは、これに尽きると思っている」と応じた。

 予算案をめぐっては政府・与党が野党の反対を押し切り、衆院予算委での採決を1日に強行しようとした経緯がある。憲法の規定で、2日までに参院に送付されれば年度内に自然成立が確定するためで、1日深夜の与野党攻防を経て、土曜の2日に異例の採決となった。

 辻元氏は4日の参院予算委で、「月曜に採決をすればいいのに土曜に強行し、参院議員も、職員も官僚も首相にふりまわされることになった」と批判した。

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    今野忍
    (朝日新聞政治部記者=政局、選挙)
    2024年3月4日17時41分 投稿
    【解説】

    総理は衆院解散については「ウソを言ってもいい」という謎の不文律が永田町にはあります。そのため、この4月解散を「全く考えていない」というのも額面通りには受け取れません。  というのも、4月には島根1区、長崎3区、東京15区(江東区)と3

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