大迫傑がパリ五輪代表内定 東京マラソン、日本選手最高は9位の西山

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 東京マラソンが3日、パリ五輪の代表選考会を兼ねて東京都庁東京駅前の42・195キロで争われ、男子の日本選手では西山雄介(トヨタ自動車)が2時間6分31秒で9位に入ったのが最高だった。五輪出場の設定記録2時間5分50秒を破れず、残り1枠の代表は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で3位だった大迫傑(ナイキ)に内定した。大迫は東京五輪に続く2大会連続の五輪代表。MGC4位の川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が補欠に選考される。ベンソン・キプルト(ケニア)が、世界歴代5位で大会新となる2時間2分16秒で初優勝を飾った。五輪2連覇中で前世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)は2時間6分50秒で10位に、日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は28位に終わった。

 女子はストゥメアセファ・ケベデ(エチオピア)が2時間15分55秒の大会新で初優勝。日本勢では新谷仁美積水化学)が2時間21分50秒で6位に入ったのが最高だった。

 (スタート時の天気は晴れ、気温9・6度、湿度22%)

日本記録狙った新谷、30キロ過ぎでペースダウン

 ○…男子アフリカ勢の先頭集団は25キロ付近まで世界新記録ペースで進んだ。優勝したキプルトは出場選手の中でただひとり30~35キロ、35~40キロを14分台で走り、世界歴代5位の2時間2分16秒。2位のキプラガトも2時間2分台を記録し、世界トップの走力を示した。一方、日本選手は世界と差があるとは言え、中間点でアフリカ勢に2分30秒以上の差をつけられた。日本勢トップ、西山雄の記録も、先月の大阪マラソンを制した国学院大3年の平林清澄の記録のほうが上という結果に終わった。

 女子で日本記録を狙った新谷は30キロ過ぎでペースダウンし、その後も巻き返せず。自己ベストにも2分以上及ばなかった。

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