能登の子ら思い、埼玉の子らがおもちゃや本、文房具集め

能登半島地震

西田有里
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 能登半島地震の被災地で避難所生活を送る子どもたちに届けようと、埼玉県内に住む子どもたちが2日から、おもちゃや本、文房具などを集め始めた。

 動き出したのは子どもたちが主体の市民団体「世界に目を向けよう~今、私たちにできること~」。SDGs(持続可能な開発目標)などについて、自身でできることを学び、実践している。

 発案したのは、さいたま市に住む小学5年生のメンバーの森田敦己さん。ニュースで見た避難所で暮らす被災者の様子は「疲れた表情で、大変な生活を送っているんだろうと思った」。

 避難所での生活が少しでも普段の生活に近づけば――。自分にできることはないか。思いついたのが避難所の子どもたちにおもちゃや本、文房具を届けることだった。自分がもし避難所にいたら。「遊べるものがほしくなるかな、って」。ほかのメンバーも「いいね」と言ってくれた。

 2日はさいたま市浦和区の「コムナーレ」であったイベントで協力を呼びかけた。ぬいぐるみや手作りのお手玉などが集まった。

 メンバーたちも、おりがみや本などを持ち寄った。小学6年生の黒岩璃織(りお)さんは「いつも通りの勉強ができないのではないかと思った。勉強面での不安が和らげば」と、漢字の教材や文房具などを持ってきた。

 3日もコムナーレで活動し、10日は「あいぱれっと」(さいたま市浦和区)、28~4月4日には北浦和公民館(同)でおもちゃなどを集める。「友情ボックス」と名付けた箱に詰め、4月に奥能登の避難所に届ける予定だ。問い合わせは代表の金子玲子さん(080・9420・0221)。(西田有里)

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