岸田首相の3月訪韓見送りへ 韓国の総選挙に配慮か
日韓両政府で調整していた今月20日の岸田文雄首相の韓国訪問が見送られる公算になった。日韓首脳が互いの国を訪問するシャトル外交の一環で、首相と尹錫悦(ユンソンニョル)大統領との会談が検討されていた。しかし韓国では4月の総選挙を控え、日本との関係改善に前向きな尹政権への批判が高まることに配慮したとみられる。
森屋宏官房副長官は1日の記者会見で「3月20日に岸田首相が訪韓するという計画はない」と語った。「日韓首脳は形式にとらわれず、頻繁に訪問するというシャトル外交を行うことで一致している。相互往来の実施について、両国政府間で不断の意思疎通を行っていく」とも述べた。
韓国大統領府関係者も1日、日韓首脳会談について「3月中に計画はない」と明らかにした。「政治的条件にとらわれず、お互いの都合の良い時期に往来するのがシャトル外交の精神だ」と語った。(目黒隆行、ソウル=太田成美)
- 【視点】
2月14日の初報「首相が3月訪韓、首脳会談を調整 ドジャース大谷の開幕戦の観戦案も」の時もコメントしたが、そもそも国内政治で足元が揺らぐ日韓両首脳が、両国出身のプレーヤーたちの出場が見込まれる大リーグの開幕戦を政治に利用しようという、不純な
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