保育施設で睡眠中の事故、どう防ぐ? 基本の対策、徹底されぬ施設も
平井恵美 松本千聖
先月、東京都内の認可外保育施設で生後4カ月の男児が睡眠時間帯に意識不明となり、死亡する事故が昨年末起きていたことが分かった。睡眠中は食事や水遊び(プール)と並んで重大事故が起きやすいとされ、行政も注意喚起を続ける。事故を防ぐにはどうしたらよいのか。
2月中旬、川崎市にある私立の認可保育園「ソラスト武蔵中原保育園」を訪ねた。0歳児の部屋に入ると、布団やコット(簡易ベッド)の上で子どもたち8人が寝息を立てている。個人差はあるが、0歳児は毎日約2~3時間の昼寝をする。
その間、そばで見守る保育士たちは子どもの顔色や体の向き、呼吸状態などを5分に1回の間隔でチェックする。横向きになった子を見つけると、すかさず仰向けに体の向きを変えていた。
保育施設などにおける重大事故を防ぐため国が定めたガイドラインは窒息事故を防ぐため、「医学的な理由で医師からうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、乳児の顔が見える仰向けに寝かせることが重要」などと注意を呼びかける。
部屋は明るく 服のセンサーで体動を検知
園では昼寝中は部屋のカーテ…