【詳報】政倫審出席しなかった萩生田氏 「党の判断に従った」

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 自民党派閥による裏金事件を受け、1日、衆院政治倫理審査会の2日目の審査が始まりました。この日は安倍派の4人の議員が出席します。与野党議員の質問に対し、何を語るのか。説明責任をどう果たすのか。実態解明にはつながるのか。この日に新年度予算案の採決が見込まれる予算委をめぐる動き、本会議の模様とあわせ、タイムラインで詳報します。

■■政倫審2日目、本会議、予算委員会(3月1日)■■

20:00

立憲、鈴木財務相の不信任決議案を衆院に提出

 立憲民主党は1日夜、鈴木俊一財務相の不信任決議案を衆院に提出した。理由を「『納税するかどうかは疑義を持たれた政治家が判断されるべき』との答弁をした」と指摘。「徴税を所管する財務大臣が、政治家の特権を認めた責任は非常に重く、発言を修正したとしても国民の憤りは容易におさまらない」とした。

 与党側は1日午後10時から衆院本会議を開き、不信任案を否決したうえで、2日中に新年度政府予算案を採決させる意向だ。2日中に衆院を通過して参院に送付されれば、予算案の年度内の自然成立が確実となる。立憲は不信任案を出すことで、2日の予算案採決を断念させ、4日に延期させる狙いがある。

19:15

高木前国対委員長、還流継続の経緯について「会議に出ていないのでわからない」

 立憲の後藤祐一氏は、衆院政倫審で、パーティー券ノルマの超過分の還流(キックバック)をめぐり、安倍派座長の塩谷立・元文部科学相と事務総長経験者の西村康稔・前経済産業相の答弁が食い違っているとして、同派事務総長の高木毅・前党国会対策委員長に実態を問いただした。

 2022年8月に安倍派幹部で対応を話し合ったことについて、西村氏は「そのときは結論が出なかった」などと答弁。塩谷氏は、従来通りの還流を求める人がいるとして「継続になった」などと説明していた。

 高木氏は「自分は会議に出ていないので、まったくわからない」と述べた。

18:15

政倫審出席しなかった萩生田氏 「党の判断に従った」

 安倍派幹部「5人衆」の一人で、政倫審に申し出をしなかった萩生田光一・自民前政調会長はメールマガジンで、「私自身は当初より『出席を拒むものではないので判断は党に従う』と説明してきましたが、今回は党の判断で派閥の運営に関して説明ができる事務総長経験者を対象にするという決定に至ったと聞きました」とした。その上で「確かに質疑を聞いていても私が説明できる内容ではありませんでした。今後も様々な機会を通じて私自身の説明責任は果たしてまいります」と記した。

17:40

塩谷氏、還流分の不記載について口外するなと「言ったことはない」

 立憲民主党の寺田学氏が衆院政治倫理審査会の質問に立った。

 安倍派の政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に不記載だったことをとりあげ、安倍晋三元首相が2022年4月に見直しを提案したことを取り上げた。

 寺田氏は「本当に不記載を知らなかったのか」とただしたが、塩谷氏は「不記載のことが話題になったこともない。(安倍氏から記載するようにとの)指示もなかった。仮にあったら、直していると思う」と釈明した。

 さらに安倍派に所属していた宮沢博行・前防衛副大臣が、還流分の不記載について「口外するなと言われた」と派閥から口止めされたことを取り上げ、「(口止めしたのは)あなたではないか」と問うた。

 塩谷氏は「私はそのようなことは言ったことはない。どなたが言ったかこちらから伺いたい」と答弁。寺田氏が「宮沢さんに伺ってください」と求めると、塩谷氏は「聞いてみます」と応じた。

衆院政治倫理審査会の弁明の予定(1日)

 午前9時10分~  西村康稔・前経済産業相

 午前10時40分~  松野博一・前官房長官

 午後5時10分~   塩谷立・元文部科学相

 午後6時40分~   高木毅・前国会対策委員長

17:55

「政権が見放される」 裏金問題で公明議員からも苦言

 「地元を回ると『公明党はクリーンなイメージがあったのに今は(自民党と)一緒に見える』と言われる。自民党には変わっていただかないと困る。今のままでは国民から自公政権が見放される」

 衆院政治倫理審査会と並行して開かれている衆院予算委員会で、自民党派閥の裏金問題をめぐり、公明党の伊佐進一氏が岸田文雄首相に苦言を呈した。

 首相は「国民から大きな疑念を招いていることで、多大なご迷惑をおかけしていることを心からおわびを申し上げなければならない」と陳謝。その上で「政治家である以上、刑事責任の有無とは別に、事案の内容等に応じて相応の道義責任、政治的責任は生じる」と強調し、「派閥事務総長を含め、あるべき政治責任については、これまで把握された事実関係や説明責任の果たし方を踏まえつつ、党として判断してまいりたい」と述べた。

17:10

塩谷氏「国民感覚とかけ離れた永田町の実態反省」 政倫審再開

 衆院政治倫理審査会が再開され、自民党安倍派(清和会)座長で、事務総長を務めた塩谷立・元文部科学相の審査が始まった。

 塩谷氏は冒頭の弁明で、同派のパーティー券を販売ノルマを超えて売った議員への超過分のキックバック(還流)が始まった時期や経緯について「承知していない」と述べた。

 また、2018~22年の5年間で自らが234万円のキックバックを派閥から受けていたことを説明し、「私的流用はないが反省している」と語った。

 塩谷氏は「国民感覚とかけ離れた永田町の実態を反省する」と話した。

17:00

衆院予算委員長の解任決議を否決

 小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案が衆院本会議で反対多数で否決された。決議案を提出した立憲民主党に共産党国民民主党が同調した一方、自民と公明党のほか、野党の日本維新の会などが反対に回り、投票総数447票のうち賛成115票、反対332票となった。

 採決に先立ち、自民の橋本岳氏は反対討論で「小野寺氏は公正かつ円満な委員会運営に真摯(しんし)に努力した。決議案は単なる国民不在の日程闘争と理解する他なく、むしろ一部野党のだらしなさを印象づけるために終わるものだ」と主張した。

 共産の宮本徹氏は賛成討論で、予算案の採決を急ぐ政府・与党の対応を「裏金事件の幕引きを狙う言語道断の姿勢と言わなければならない」とした上で、「予算委でさらなる審議が必要なことは明らかだ」と訴えた。

16:10

山井氏の弁明、約3時間で終わる

 立憲民主党の山井和則氏による衆院本会議での小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案の趣旨弁明が3時間近くで終わった。「(審議時間が)80時間に足らずに(予算案を)強行採決をする汚点を残すようなことはしてほしくない」とした上で、「そういうことをすれば、国民からは、自民党、岸田文雄首相はやましいことがあって疑惑隠し、裏金問題隠し、脱税隠しで強行採決したんだなと言われると思う」と締めくくった。

15:15

「月曜の採決で総理と話つきました?」山井氏の弁明、2時間突破

 新年度予算案の衆院通過を週明けの4日に先送りさせようとする立憲民主党の山井和則氏による衆院本会議での小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案の趣旨弁明が、開始から2時間を突破した。

 自民党派閥による裏金問題をめぐり、山井氏は50音順で議員一人ひとりの資料を読み上げながら問題点を指摘する演説を続けており、「た行」まで進んだ。「政治倫理審査会での意見陳述を聞いた上で、(予算委での)政治と金の集中審議をするのが当たり前だ。でも、同時にやると小野寺委員長が職権でセットした」などと訴えた。

 議員席に向かって「そろそろ月曜日、審議・採決ということで、岸田(文雄)総理との話もつきましたでしょうかね。私はその連絡が来るかな、と思って。まだですか? まだ? そうしたら、もう少しだけ続けさせていただきます」と問いかける場面もあった。

 政府・与党は予算案の年度内の自然成立が確定する2日までの衆院通過をめざしている。

14:15

山井氏の弁明、1時間超す ヤジに応酬で注意も

 立憲民主党の山井和則氏が衆院本会議で続けている小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案の趣旨弁明が1時間を超えた。自民党派閥による裏金問題をめぐり「(使途は)本当に1円残らず政治活動ですか」「領収書がないのにどうやって裏をとれるのか」などと疑問を投げかけている。議場内でのヤジに壇上からたびたび反論し、額賀福志郎議長から「ヤジに応酬してはなりません」とたしなめられる場面もあった。

 本会議に先立つ衆院議院運営委員会の理事会で、趣旨弁明後の討論は自民党が10分、立憲が10分、共産が5分と申し合わせたが、山井氏の趣旨弁明については野党側から「かなり長くなるのではないか」との見通しが示されていたという。

13:45

「脱税の疑いがある」立憲・山井氏の弁明、30分突破

 小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案をめぐり、立憲民主党の山井和則氏の本会議での趣旨弁明が30分間を経過した。アドリブを交えながら自民党派閥による裏金問題に関する個別議員の資料を読み上げ、「脱税の疑いがある」などと熱弁をふるっている。

 予算案の審議日程をめぐり、政府・与党は年度内の自然成立が確定する2日までの衆院通過を目指しているのに対し、立憲などは平日の4日にも審議すべきだと主張。対立が深まっている。

13:10

予算委員長解任決議の衆院本会議始まる

 立憲民主党が1日午前に提出した小野寺五典・衆院予算委員長(自民党)の解任決議案を採決するための衆院本会議が開会した。安倍派の塩谷立・元文部科学相、高木毅・前国会対策委員長が出席する衆院政治倫理審査会は本会議の後に開かれる。

 立憲の山井和則氏は本会議での解任決議案の趣旨弁明に立ち、大量の資料を壇上に積んだ上で、「小野寺氏は審議が尽くされていないにもかかわらず、自らの職権で強行に質疑を打ち切る日程を決定した。前代未聞の暴挙だ。予算委員長の任にあらず、即刻、解任すべきだ」と強調。憲法の規定で予算案の年度内の自然成立が確定する2日までの衆院通過を政府・与党が目指していることに対し、「円満に4日に(予算委審議を)やって採決したらいいのではないか」と述べた。

11:40

松野氏「私から非公開を要望したことはない」

 自民党の松野博一前官房長官は「なぜ公開の場を避けたのか」と問われ、「私から非公開を要望したことは一度もない」と語った。日本維新の会の青柳仁士氏の質問に答えた。

 当初、自民側は政倫審への出席を申し出た5人が「完全非公開」を希望していると野党側に伝えていた。

 しかし、松野氏はこれを否定。「議員傍聴を認める形でいいかという確認があり『結構だ』と答えた。その後、公開でもいいかとのことだったので、『結構だ』と意思表示をした」と話した。

11:10

枝野氏「議員会館に現金800万円。すごいですね」

 立憲民主党の枝野幸男前代表は、松野氏の政治団体の収支報告が訂正され、2021年末時点の残高が800万円余、増えたことを取り上げた。このお金は「どこにどういう形で存在していたのですか?」

 松野氏は、議員会館にある自身の事務所に現金で保管していたと答弁。枝野氏は「現金で議員会館に800万円もあったのか。すごいですね」と皮肉った。

 また枝野氏は、松野氏の都内の高級ホテルでの会食費をめぐり、口座振り込みと、現金払いの二つの方法が使い分けられていることを疑問視。「どうして区別したのか。片方(現金払い)は家族で行き、まずいから裏金から出したのではないか。疑われても仕方がない」と問いただした。

 これに対し、松野氏は「承知していない。確認をしたい」と回答した。

 枝野氏は「今みたいな支出はきっちり確認していただかないといけない」としつつ、政倫審に「もう1回出てきていただかないといけないですね」と求めた。

10:20

森元首相の国会招致、共産が要求

 安倍派事務総長経験者の西村康稔氏が同派の会計処理について「会長のもとで事務局長(職員)が対応していた。特に事務総長は関与していない」と発言していることをめぐり、共産党の塩川鉄也氏は、同派前身の森派の会長だった森喜朗元首相に事実関係を確認しないのかどうかただした。

 西村氏は「森元総理が関与していたという話は聞いたことがない」とした上で、「もし疑念があるのであれば、(同派の)幹部が確認しても口裏を合わせたのではないかと言われかねない。第三者の方が確認するのがいいのではないか」と述べた。

 塩川氏は森氏について「国会に出てきて説明してほしい」と国会招致するよう求めた。

09:50

西村前経産相「自分のパーティー重視。派閥はノルマ分だけ売ればいい」

 立憲民主党の枝野幸男前代表が質問に立った。

 安倍派のパーティー券を販売ノルマを超えて売った議員に超過分がキックバック(還流)されるケースについて枝野氏がただした。

 西村康稔前経済産業相は還流分を自身の政治資金パーティー収入の一部として政治資金収支報告書に記載していたことについて「知らなかった」と説明。「自分のパーティーを重視していたので、(秘書に対して)清和会のパーティー券はノルマ分だけ売ればいいと言ってきた」と釈明した。

 ただ、枝野氏からノルマの金額を尋ねられると、西村氏は「いくらというのは具体的に意識したことがない」と述べた。

 枝野氏は「自分のノルマすらわかっていないのはすごい」と突き放した。

09:25

西村前経産相「通帳、帳簿見たことがない」

 衆院政治倫理審査会の2日目は冒頭、安倍派の事務総長を務めた西村康稔前経産相が弁明に立った。「国民の皆様の政治不信を招いたことは、深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 西村氏は、自らの事務総長としての役割について、若手議員の指導、参院選の公認調整などだったと説明。「清和会の会計には関わっていなかった。今の時点まで、私は清和会の通帳、帳簿など見たことありません」と弁明。さらに安倍派が慣行として収支報告書に記載しなかったとし、「所属の多くの議員に傷を与えてしまった。責任を感じている」と述べた。

■■政倫審1日目(2月29日)■■

17:30

公明・石井氏、二階派の丸投げ「非常に無責任」

 衆院政治倫理審査会の初日審査の終了後、公明党の石井啓一幹事長が報道各社の代表取材に応じた。石井氏は「説明責任の全てが果たされたとは思っていない。再発防止策である政治資金規正法の改正をやらないと、信頼回復にはつながらない」と述べた。

 岸田文雄首相(自民党総裁)の答弁について、石井氏は「自民党のあり方を改革するという強い決意を示していた」と評価した。一方で、二階派事務総長の武田良太総務相については、「ちょっと残念なことは、派閥の経理処理について事務局長に全て丸投げし、二階俊博会長はおろか武田事務総長も全く関与していなかったと。これは非常に無責任のそしりを免れないと思う。反省すべき点だ」と述べた。

16:45

衆院政治倫理審査会が終わる

 自民党派閥による裏金事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)、二階派事務総長の武田良太元総務相が答弁に立った衆院政治倫理審査会が終わった。

16:40

共産、二階氏らの国会招致を要求

 二階派の政治資金収支報告書への虚偽記載問題について、武田良太氏は同派事務局長しか知らなかったとの発言を繰り返している。

 共産党の塩川鉄也氏は武田氏に対し、「派閥として全容解明する責任がある」と指摘し、同派の二階俊博会長や二階氏側近の林幹雄氏に改めて聴くかどうかを問うた。これに対し、武田氏は、各議員が報告書の訂正を総務省に届け出ているとして「それをご覧いただきたい」と述べるにとどめた。

 塩川氏は、二階氏と林氏について「国会においでいただき説明を求めたい」と国会招致を要求した。

16:25

「どうか信じて…お願いします」自民・武田氏

 自民党二階派の巨額の政治資金収支報告書への不記載について、同派事務総長の武田良太元総務相は「パーティー券収入を裏金処理するつもりなんか我々は毛頭ないし、私的流用するつもりもまったくないということだけはどうか信じていただきたい」と主張。続けて「お願いいたします」と語った。日本維新の会の浦野靖人氏への答弁。

 武田氏は衆院政治倫理審査会で「弁明」のかたちで発言したが、「不記載等々の誤りについては、なんの弁明の余地もするつもりもないし、そういうことは許されません」とも述べた。

16:00

自民・武田氏「二階氏も把握せず」

 立憲民主党の寺田学氏が質問にたった。

 二階派事務総長の武田良太元総務相は、同派の所属議員へのパーティー券販売のノルマ超過分のキックバック(還流)について問われ、把握していなかったと発言した。

 寺田氏は、同派会長の二階俊博氏も把握していなかったのかどうかを質問。武田氏は「先般話し合ったところ、(二階氏も)まったく把握していなかった」と述べた。

15:45

「二階氏は派閥の象徴」自民・武田氏

 「志帥会(二階派)の会長、二階俊博代議士は、まぎれもなく派閥の象徴であります」。同派事務総長の武田良太元総務相は、なぜ二階元幹事長ではなく自らが弁明に立っているかについて、こう語った。

 派閥内の二階氏の役割について、武田氏は「一切、事務また経理等に関わることはなく、象徴として若手の指導等、政務に励んでこられた」と強調。「私自身も非常に広範な事務総長としての職務を担っていたが、経理だけについては事務局長に全て任せていた」とした上で、「この(裏金問題の)事案が発生し、数々の作業に携わったのは私だった。一番、説明責任がつくのは私だと思い、出席させていただくこととなった」と述べた。

写真・図版

 質問した自民党の中谷真一氏は「二階会長の代わりに、とおっしゃったと思います。そこは、さすが代議士だな、と思います」と引き取った。

 一方、衆院政治倫理審査会の開催を控え、与野党は公開か非公開かをめぐって対立してきたが、武田氏は「公開であろうとなかろうと、私はそうした細かい条件をつけたことは一切ない」とした。

15:40

武田氏の審査始まる 虚偽記載「全く存じ上げず」

 自民党二階派事務総長の武田良太氏の審査が始まった。

 武田氏は冒頭の弁明で、同派の政治資金収支報告書への虚偽記載について「全く存じ上げなかった」と発言した。

 同派会長の二階俊博元幹事長は審査を申し出ていない。

15:25

首相の質疑が終わる

 岸田文雄首相(自民党総裁)に対する質疑が終わった。休憩の後、巨額の政治資金収支報告書への不記載が発覚した二階派の事務総長、武田良太元総務相が弁明し、与野党議員の質問にこたえる。

15:15

共産・穀田氏、自民の報告書「わからんと書いてる」

 共産党の穀田恵二国会対策委員長は、自民党派閥で裏金づくりが始まった時期や経緯について追及した。裏金問題を受けた自民の聞き取り調査報告書について、「(経緯など)わからんと書いている報告書。わかるように努力するのが全容解明の初歩だ」と批判。「結局(裏金が)何に使われたかもわからんと言うことか」と迫った。

 岸田文雄首相は「結論として政治活動以外に使われたものは確認されていないと報告書に明記されている」と述べた。

 さらに穀田氏は「真相をすべて究明できたのか」と迫ったが、首相は「すべて実態が把握できたものではないと思うが、当初の再発防止策を考えるうえでは大きな意味があった」と答弁した。

14:55

岸田派の過去の不記載「確認できません」

 自民党岸田派が2018~2…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年3月1日20時54分 投稿
    【視点】

    自民党最大派閥だった安倍派の幹部ら4人が出席しているきょうの衆院政倫審。西村氏が終わっていま松野氏ですが、裏金問題に関する意思決定の肝心なところには関わらなかった、知らなかった、と繰り返しています。つくづく、こうした自己保身の集合体としての

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