驚くほどきれい! 80歳を過ぎても現役、広島電鉄の「被爆電車」

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筋野健太
【動画】広島電鉄650形651号 運転台アングル付き前面展望=白井伸洋撮影
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 広島に投下された原爆で被爆した、広島電鉄広島市中区)の650形電車。80歳を過ぎた今でも「復興のシンボル」として広島の町を走り続けている。

 1945年8月6日の原爆投下で、同社に在籍していた123両の電車のうち108両が被災。うち40両以上が全壊、全焼、大破した。

 変電所や電柱など施設の被害も多く、従業員1241人のうち、死者185人、負傷者266人の被害が出た。

 650形電車は1942年に木南車両製造(廃業)で作られた車両で、当時は木造車が多いなか半鋼製で、台車は当時最新式だった車体と独立して回転できる機構のボギー台車を採用。カーブを曲がりやすい大型車両として活躍を始めた。

原爆投下で壊滅的被害を受けるが、

記事後半では、「被爆電車」として知られる650形の車内にカメラを設置した「側面展望動画」を収録。江波-広島駅間を走行し、原爆ドーム広島市中心部の様子をご覧いただけます。

 だが、原爆投下により全5両…

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