トランプ氏「私は誇り高い反体制派だ」 ナワリヌイ氏の境遇を意識か
トランプ前米大統領は24日、ワシントン近郊で共和党の保守主義団体が開いた政治イベント「保守政治活動会議(CPAC)」に登壇し、「バイデン大統領は民主主義の脅威であり、私は誇り高い政治的反体制派だ」などとバイデン氏への主張を繰り広げた。会議はトランプ氏が大統領選の共和党候補になる前提で進行。副大統領候補に誰がふさわしいかの投票も行われ、早くも関心が集まった。
CPACには例年、共和党の有力政治家が参加してきたが、大統領選に向けた候補者選びでトランプ氏が独走状態にあることを受け、トランプ氏に近い人々が結集する形になった。候補者選びでトランプ氏との一騎打ちとなっているヘイリー元国連大使や、保守派に人気のデサンティス・フロリダ州知事らは欠席した。
トランプ氏は演説で、11月の本選挙を念頭に、「トランプへの一票は自由へのチケットであり、バイデンとその一味が連れ込む地獄から逃れる唯一の方法だ」などとバイデン氏への批判を展開した。さらに自身を「反体制派」だと訴え、喝采を浴びた。トランプ氏は最近、ロシアで獄死した反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏と、四つの刑事事件で起訴された自身の苦境とを重ねる主張をしており、自分も政治的な抑圧を受けているとのイメージを打ち出したかったとみられる。
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