学ぶ、教える ウクライナから避難した10代、日本での「架け橋」に

有料記事ウクライナ情勢

茶井祐輝
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 15歳のときにウクライナから日本に避難し、まもなく2年。最初は日本語であいさつもできなかったが、高校に通い、日本語能力試験に合格した。その裏には、「教える側」に立った、同じ10代の避難民の力添えもあった。

 ダリーナ・ミロネンコさん(17)は、東京都立府中西高校の1年生。

 昨年末、担任の瀬尾美香先生に年賀状を書いた。

 「瀬尾先生が全て助てくれました。そのため、私の高校生活が良くなりました(原文ママ)」

 瀬尾先生はダリーナさんについて、「優しい子です。入学して1年経って、日本語がより上手になっています」とうれしそうだ。

 ダリーナさんは、ロシアによる侵攻が始まった直後の2022年3月、日本に住む伯母を頼って母(38)と来日した。

 それまで日本と言えば、一度旅行をしたくらい。

 そのときに食べた、すし、おもち、納豆。「食べ物がおいしい日本に行きたい」。日本に行くことになったとき、そう思った。

問題集の半分も解けなかった

 だが、最初の生活はままなら…

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    サンキュータツオ
    (漫才師・日本語学者)
    2024年2月26日8時0分 投稿
    【視点】

    マクシムさんと、マクシムさんがいらっしゃる企業「モノグサ」の素晴らしいところは、大多数に向けたアプリではなく、喫緊の問題を抱える少数に、確実に役立つアプリを開発したことにあると思います。 目先の収益を考えるとこういう試みは企画段階ではねられ

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