米半導体大手エヌビディアが市場予想を大幅に上回る好業績をあげている。対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」などのAIブームを追い風に、データセンター向けの高性能半導体の販売が急増。世界的なAI需要の高まりを象徴する決算となった。
「生成AIは転換点を迎えた。需要は世界中の企業、産業、国家で増え続けている」。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は21日の決算発表でそう訴えた。
エヌビディアが発表した2023年11月~24年1月期の売上高は、前年比3・7倍の221億ドル(約3・3兆円)、純利益は同8・7倍の123億ドル(約1・8兆円)で、いずれも市場予想を大幅に上回った。売上高は通年ベースで約610億ドルで、「半導体の雄」と呼ばれた米インテルや韓国サムスン電子を初めて上回った。
生成AI需要への期待から…