突然のがん告知、その原因は意外にも… 次代担う若者たちを救うには
記者コラム 「多事奏論」 編集委員・後藤洋平
「悪性腫瘍(しゅよう)が見つかりました。どこか別の部位から転移してきたものです」
昨年末、首の右側が腫れたため軽い気持ちで病院で検査を受けると、数日後に医師からそう告げられた。当初はがんが最初にできた場所(原発巣)がどこで、どの程度進行しているか分からず不安だったが、中咽頭(いんとう)がんが首のリンパ節に転移したものだと判明。転移があったにもかかわらず「ステージ1」と告げられたことには疑問と安心がないまぜになったが、とにかく予定していた出張などをキャンセルして1月中旬に入院して手術した。
右扁桃(へんとう)と周辺、首の右リンパ節を切除した。右耳の後ろから首の左中央付近まで約25センチが傷痕になり、今も感覚が戻らない。口の中は薬を服用しなければ痛み、服用していても飲食中は激痛だ。
今後5年間は経過観察が必要だとはいえ手術は無事に終えたし、主治医によると「現状では抗がん剤も放射線治療も不要」とのことで、ありがたいと思う。
驚いたのは、その原因だ。主治医いわく「HPV(ヒトパピローマウイルス)による可能性が濃厚です」。現在47歳で、それまで毎日のように酒を飲み、たばこも長年吸っていたからだと思ったが、子宮頸(けい)がんを引き起こすことで知られるHPVが、男性の自分の身体にこんな形で影響するとは想像もしなかった。
「防ぐことの出来るがん」 詳しい医師が力説する方策は
この病気に詳しい大阪大学耳…
- 【視点】
■ヨウヘイ業界のスター、同志・後藤洋平の闘病生活に寄せて 後藤洋平の記事はぁあああ、日本一ぃぃぃぃ!書けないことはぁあああ、なぁああいいいい!と、ジョジョの奇妙な冒険風に思わず叫んでしまった。勇気のある告白に拍手する。と同時に、タイトル
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