日経平均株価、終値も史上最高値 34年ぶり歴史的水準突破
22日の東京株式市場で日経平均株価が大幅反発し、前日より836円52銭(2・19%)高い3万9098円68銭で取引を終え、約34年ぶりに史上最高値を更新した。バブル崩壊後、長く低迷していた日本株。企業の変革や日本経済のデフレ脱却への期待から、ついに歴史的な水準に達した。
日本経済は1990年代以降、低成長と物価低迷が続き、「失われた30年」と言われた。物価と賃金に上向きの動きが広がる中、株価は一足先に「バブル後」を脱した。
急騰の立役者は、この日も半導体銘柄だった。朝方発表の米半導体大手エヌビディアの2023年11月~24年1月期決算が予想を上回り、投資家が積極姿勢を強めた。
東京市場では取引開始直後から東京エレクトロンなど半導体銘柄に買いが集まり、午前10時16分に日経平均が終値の史上最高値(3万8915円)を上回った。取引終了にかけて3万9156円まで値を上げ、取引時間中の最高値(3万8957円)も塗り替えた。
株価が大きく上がったのはこ…
- 【視点】
私は1988年生まれなので、バブルを知らない。生まれてこの方、不景気しか知らず、下り坂の日本を生きてきたという感覚がある。恐らく同世代の人は皆そうだろう。 株価は経済のいち側面を映すに過ぎないものではあるが、それでも史上最高値の節目を
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