ガザ支援のUNRWA局長「この世の地獄」 職員150人超が犠牲に

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聞き手・池田伸壹

 パレスチナ自治区ガザで人道支援をする国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長である清田明宏さんは、医学部の学生時代に公衆衛生を志した。世界保健機関(WHO)で中近東の感染症対策を担当したのを皮切りに、国連の専門機関で働いてきた。いまはヨルダンの首都アンマンのUNRWA本部で支援を指揮する。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争が長引くなか、現地の状況や課題を聞いた。

せいた・あきひろ 

 1961年生まれ。医師。95年から世界保健機関(WHO)に勤務。2010年から現職。いまはヨルダンの首都アンマンの本部勤務。著書に「天井のない監獄 ガザの声を聴け!」や写真絵本「ガザ 戦争しか知らないこどもたち」があり、印税はUNRWAに寄付される。

 天井のない監獄と呼ばれてきたガザは昨年10月から極限の状況です。さまざまな人道危機を長年見てきた同僚も初めてだと驚くほどの「この世の地獄」です。

 私が保健局長を務めている国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は1950年に国連総会の決議に基づいて設立されました。パレスチナ難民の保護と支援を行っています。

 私は医師500人、職員35…

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