「外国人労働者」という言葉を使って初めて聞いた世論調査の結果は…
世論に見る平成の内閣67
朝日新聞は1946年から世論調査を実施しています。過去の調査を繰り、歴代内閣を振り返るシリーズを随時配信します。
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いま、コンビニエンスストアや建設現場、ホテルといった多くの場所で、外国人労働者が働いています。朝日新聞の世論調査で「外国人労働者」という言葉を使って初めて尋ねたのは、1989年10月の調査(面接)でした。
当時の報道をみると、経済的な困窮を理由にした「経済難民」「偽装難民」の言葉が見つかります。日本政府が当時、合法的に受け入れていなかった工場や飲食店など単純労働を目的とする外国人の入国が目立っていることもうかがえます。
この時の調査では、外国人労働者をどんなふうに見ているのかについて、6択で聞いています。最も多かったのは、「人手不足を補っている」の29%。「安い労働力を得られる」16%、「受け入れは先進国のつとめだ」14%、「治安・風紀などが乱れる」13%、「嫌な仕事を押しつけている」12%、「日本人の労働条件を引き下げる」6%と続きました。
その後、再び「外国人労働者…