第5回「心の師」宮沢喜一元首相、政治改革に揺れた内閣 河野洋平氏が語る

有料記事宮沢喜一日録 戦後政治の軌跡

聞き手 鶴岡正寛 編集委員・藤田直央
【動画】 宮沢内閣の官房長官だった頃を振り返る河野洋平・元衆院議長=藤田直央撮影

 約40年にわたる政治行動記録「日録」を残した宮沢喜一・元首相とは、どんな人物だったのか。1960年代の衆院議員初当選の頃から師事し、90年代には「政治改革」への対応に腐心した宮沢内閣の官房長官を務めた河野洋平・元衆院議長(87)に聞いた。

――宮沢さんはどんな政治家でしたか。

 恥ずかしいことはしないという羞恥(しゅうち)心があり、思慮深く、教養を身につけた人でした。大言壮語で高笑いして突っ切る、いわゆる政治家らしい政治家とは全く違う人でした。

 私が(67年に)衆院議員に…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2024年2月25日16時59分 投稿
    【解説】

    書いて動画も撮りました。故・宮沢喜一元首相が約40年にわたる政治行動記録「日録」を残していた件の関連で、側近だった河野洋平氏(元自民党総裁・衆院議長)にインタビューしたものです。ぜひご覧ください。  戦後日本の政治や外交に関する記録をいろ

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連載宮沢喜一日録 戦後政治の軌跡(全23回)

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