共和候補争い劣勢のヘイリー氏「撤退しない」と宣言 屈しない訳は?
11月の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで、トランプ前大統領(77)と一騎打ちとなっているヘイリー元国連大使(52)が20日に演説し、選挙戦から「撤退しない」と宣言した。トランプ氏の圧倒的な優位は揺るがないが、ヘイリー氏は3月まで選挙戦を続ける意向を示した。
ヘイリー氏は前日に急きょ演説を予告していた。撤退を予測する声も出ていたが、ヘイリー氏は「チャンスがある限り、戦うつもりだ」と強調。15州で投票日が集中する3月5日のスーパーチューズデーまでは撤退しない考えを明らかにした。
ヘイリー氏は、トランプ氏の勝利を認めるよう促す強い圧力を受けていると示唆しながら、「政治の世界では群集心理が非常に強い。多くの共和党の政治家がそれに屈してきた」と指摘した。「表向きにトランプ氏を受け入れている政治家も、内心では恐れている。私はトランプ氏の報復を恐れない」と述べた。
2月24日にはヘイリー氏の地元サウスカロライナ州で予備選がある。世論調査によるとトランプ氏の勝利が濃厚だ。ヘイリー氏は「サウスカロライナ州では土曜日に投票がある。だが日曜日になっても、私はまだ大統領選に立候補したままだ」と語り、地元で敗北しても撤退しない意向を明言した。
共和党の候補者選びでは、1月のアイオワ州を皮切りに、トランプ氏は3州連続で勝利を重ねてきた。各州に配分された約2400人の代議員のうち、トランプ氏はこれまでに63人を獲得したと報じられている。3月に入ると多くの州で投票が行われる。ヘイリー氏が撤退しなくても、早ければ同月中旬にトランプ氏が過半数の代議員を獲得し、指名を確実にする可能性がある。
4年後の大統領選を見据えているとの見方も
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