「神様に」どんど焼きに一升瓶 梅谷守衆院議員が酒配る、違法性否定

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北沢祐生 井上充昌

 立憲民主党の梅谷守衆院議員(50)=旧新潟6区、当選1回=が地元の新潟県上越市で日本酒を配っていたことが明らかになった。梅谷氏は「会合の対価」とし、公職選挙法が禁じる選挙区内での寄付行為には当たらないとの認識を示している。地元住民らの証言からは配布がたびたび繰り返されていた様子が浮かんできた。

 1月14日。田んぼが広がる市内の一帯は、見渡す限り真っ白な雪に覆われていた。新春恒例の町内会の行事、どんど焼きが始まるのを前に、100人以上の住民が集まっていた。

のし付きの日本酒を町内会長に

 そこに、上下黒っぽい服装に長靴を履いた梅谷氏が姿を見せた。「梅谷です」と名乗りながら新年のあいさつをして回り、町内会長の男性の前で足を止めると、のしの付いた日本酒の一升瓶を袋に入った状態で差し出した。「これを神様に」

 男性は「お預かりします」と受け取った。2021年の衆院選で初当選する前の県議時代から陳情などを通じて顔見知りの間柄で、「新年のあいさつをされ、神様にあげる酒と言われれば、断る理由はなかった」。そのまま保管しており、「来年、お清めの酒に使おうと考えていた」とする。

 一方、どんど焼きへの参加に費用は不要で、日本酒の提供は違法な寄付行為に当たる可能性がある。「深刻に考えていなかった」とし、「梅谷氏の周辺に違法の可能性を指摘する人がいなかったことが残念だ」と話した。

「皆さんで飲んで」町内会長らの総会でも

 1月下旬には町内会長らが集…

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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2024年2月28日21時1分 投稿
    【視点】

    この件、地元というのもあり注目しています。地元紙や地元テレビでも大きく報じられましたが、続報を見かけません。自民党の菅原一秀・元経済産業相が、計約80万円の香典・枕花と祝儀・祝花を渡したとして略式起訴され、罰金40万円、公民権停止3年の略式

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