「だがし電車」出発進行 「だがしの日」世界へ発信

大野宏
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 「だがしの日」を広めようと装飾を施した「だがし電車」が岡山市内を走り始めた。20日、同市中区の岡山電気軌道本社で運行開始セレモニーがあり、幼稚園児たちが路面電車の車内で紙芝居を楽しんだ。

 「だがしの日」は、古事記日本書紀に登場し、お菓子の祖とされる田道間守(たぢまもり)が亡くなり神となったとされる3月12日で、2015年、全国の駄菓子メーカーなどで結成した団体が記念日とした。団体の代表理事で、岡山県瀬戸内市で「日本一のだがし売場」を運営する「大町」の秋山秀行社長が「『だがしの日』を広めたい」と岡電に打診して「だがし電車」が実現した。

 使う車両は岡電の子会社の和歌山電鉄和歌山市)の猫駅長「たま」をあしらった「たま電車」。「だがしの日」を提案したのは田道間守を神として祭る橘本神社(和歌山県海南市)の宮司だった。

 この日は、山陽学園短大付属幼稚園の園児30人が試乗に招かれ、東山・おかでんミュージアム駅と岡山駅前との間を往復。車内では秋山社長扮する「だがしおじさん」が紙芝居を披露し、子どもたちに駄菓子を配った。

 「だがし電車」は3月末まで東山線・清輝橋線で1日約10往復運行する。3月9日には岡電本社で「だがしの日」イベントがある。(大野宏)

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