「栄冠は君に輝く」メロディー 作詞家ゆかりの石川・能美で「復活」

小崎瑶太
【動画】「栄冠は君に輝く」のメロディーが3月から流れる、石川県の能美根上駅
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 ♪雲はわき 光あふれて――高校野球で親しまれている「栄冠は君に輝く」が、石川県能美市の能美根上駅で、列車が近づいたときのメロディーとして7年ぶりに「復活」することになった。3月16日の北陸新幹線金沢―敦賀開業に伴い、同駅がJRから第三セクター「IRいしかわ鉄道」に移管されるのに合わせ、同日から流れるという。

 20日、能美市が発表した。同市は同曲を作詞した加賀大介さんの出身地。作曲した古関裕而さんの出身地の福島市でも、東北新幹線福島駅で同曲が「発車メロディー」として2009年から流れている。

 能美根上駅では、北陸新幹線の金沢開業の15年、新駅舎が完成したときに合わせ、市の要望で「接近メロディー」として始まった。しかし、市によると、安全上の理由で接近音を各駅で統一したいというJRの意向などがあり、17年に使用を中止したという。

 今回、移管を機に市がIRに要望したところ、復活が実現した。井出敏朗市長は「ゆかりの曲でもあり、元気をもらえた」と話す。約30秒のこの曲は、列車が駅に到着する約1分前から流れるという。(小崎瑶太)

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